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白い追憶

サイトのおしらせや設定のメモ帳

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更新のおしらせ

novel/記憶の箱庭/5.争いの結末(完)をアップしました。
これにて、記憶の箱庭は終了です。

一話のときに【ブラコン話です】といいましが、ようやくその手のシーンが出てきたような。

とりあえず、追記に裏話的なものをだーっと書いておきます。
だーっとむちゃくちゃ長いです。


舞台は緑と白の祝祭の世界なんで、世界的には精霊がどうだらこうたらとかいろいろあるのですが、テーマにはかかわりがないので精霊関係は全部省きました。この話は、ローナフェレト(とイアリーク)のブラコン話で、それがすべてです。

どうでもいいが、この話、主人公の年齢がなぞだよな。
イアリークさん(の外見)が十代半ばくらいと明記してて、まあローナフェレトも少年の範疇に納まるくらいなんで、見た目はほぼ同年代です。……すこし、書き足しておいたほうが良いような気がしてきました。
ほかに判明しているのってローナフェレトの侍従だけですよね。
あと、身長は4あたりでちょっとだけ触れたけど、イアリークさんよりローナフェレトのほうがかなり高いです。まあ、ローナフェレトの背が(東方人平均より)高いとは何処にも書いていないというトラップもはってますが。


【各話ごとにつぶやく。】

1.【監獄】が本当はなんなのかさえ、エアルさんはわかってはいない。
その石が当主の証である【監獄】の鍵だよ。といわれて、
emoji 「つまり、敵をそこに収容しろということだな! これは察するに為政者に必要な非情さを試されている」
とひらめいてしまった。
認めて欲しい認めて欲しいってずっと思ってた彼は、認めてもらえたと思った瞬間、表面的に装っていた用心深さが砕け散ったのです。出てきた中身は所詮ローナフェレトと血が半分繋がった若者、焔猪二号なのでしたとさ。
冒頭の回想は、全部ローナフェレトが思い返しているという形の回想なので、彼の視点で思うことと現実にある程度齟齬が生じています。エアルさんはローナフェレトが思うより脇が甘い。
ちなみに、この代のウェイリート家の家督争いは、父親の血さえ引いていれば全員強制参加の蠱毒式デスマッチです。
なる気がなければ投了や、「補佐に回ります、回りますとも!」が通じるのでそこまでえげつなくは無いけど。


2.イアリークさんは、久々に侵入者がきたなー……出口光らないなあ!? こんなところにきてんのに全く帰りたいって思ってないわけ? 大丈夫かよこいつ! みたいな感じでした。ちなみに侵入者の素性は彼が虚無から取り出した偽社員名簿に表示されます。この辺ちゃんと説明しなかった気がするなあ……。
ローナフェレトは、よくわからん相手を信じるかわいげは実際本当にないのですが(兄を守らなきゃ的な理由もあるのでこの辺は割と徹底している)、言動を見て「よくわかった、こいつはいい奴だ」と思ってしまうとあっさり信じる(兄の安全が絡むか絡まないかでそのハードルが大きく変わる。兄が絡むとローナフェレト攻略はムリゲー化、絡まなければヌルゲー化)。
エアル母子に鍛えられ警戒心は強いほうなのですが、エアル母子一派以外にはあまり役に立ってません、その警戒心。
モップ襲撃後にはあんだけ警戒してたのに、ラストの部分で「ああこいつ忠告しにきてくれたんじゃん。いいやつじゃん」って思った瞬間、絆されてしまって……。マジでチョロいぞ。チョローナフェレトと改名すべきか。
イアリークさんが兄に危害加えられたり、それをにおわせる存在なら、もうちょい警戒は持続してたはずですけどね。
実際3で、兄のところに戻れないよう、嘘話で時間無駄にさせられたじゃん? と思ったときは怒ってますしね。


3.本当はこのとき、記憶の箱庭がローナフェレトの追憶を具現化して、内部がウェインリート家の屋敷になる予定でした。
見た目は再現されているのに大事な人は誰もおらぬ!! と主人公が予想外に発狂しそうだったことと、イアリークさんが俺からタカネの思い出さえ奪うのかよ畜生、とデンジャーな方向に走るのでプロットを変えました。
そのしわ寄せを受け、この話はほとんど推敲できず、かなりガタガタです。あと、記憶の箱庭というタイトルの意味も薄れたと思う。


4.イアリークさん退場の巻。死にたくない願望も固定化されているので死ぬことも叶わず、もう疲れたよ……。と思っていたので本人はこの結末に満足です。
ローナフェレトが一生探し続けたことなど知らんので、本人は気持ちよくそのときを迎えました。
ちなみに、イアリークさんは(まあ当事者なんで)ウェインリートにおける【浮遊監獄】の位置づけをしっているので、『やらかした異母兄』という表現をつかっております。


5.最後にちょろっとイアリークさんの素性が出てきましたが、あれは伝聞なので必ずしも正しいわけではありません。
また、タカネが何故あんなところに現れ、出て行ったのかも、それを知らない領主は説明できませんでした。

ウェインリートの誓いはあれですよ、実を言うとローナフェレトとよく似たことをしようとした人もいるのですが、モップの洗礼をうけやる気がうせてしまって試行せずに帰りました。試行しても失敗してたはずですが。
ぶっちゃけ、心から出してやりたいと思ってたのはイアリーク自身の兄と、その子供世代くらいで、後はみんなただの義務感一回チャレンジャーです。
その心から出してやりたかった兄と子供世代が失敗してるのは、イアリークさん自身が、死ぬと思ってた時代に『兄さんとは絶対に出たくない。出たら死ぬ。死にたくない』×∞と全力で祈祷したり、子世代がローナフェレトより賢いのでもっと複雑に考えてしまったせいです。複雑に考えれば考えるほど、純粋だったはずの願いは分散し薄れてしまいます。
ローナフェレトがモップの洗礼を食らっても成功したのは、彼、基本的に一時的な負の感情が持続しないチョローナフェレトだからってのもありますが、単純思考で余計なことを考えないというのも大きい。

うまくほいほい帰ってきた上に、棚ぼた的に勝ち上がってしまったローナフェレトでしたが、彼の悲願が打ち砕かれた、という意味では本人的にはバッドエンドです。死んだ人間を探し続ける人生だったしね。
この世界のこの時代のこの地方は平均寿命が長くないので、ローナフェレトが成人するときにさくっと家も代替わりします。父親がつけるっていってた補佐って、フォル兄じゃなくて引退後の父親自身のことなんです、実は。
ちなみにローナフェレトの侍従の【初老】は【四十歳の異称】の意味で使っております。



【エアルディーク

1に対する呟きがエアルさんに対することばかりな上に、アイコンまで作ったことからわかるように、私は割と彼が好きです。
なのに、本編にリアルタイムで出てきたことは一度もなく、最初から最後まで回想オンリー。切られたシーンですら伝聞まとめで一行で済まされ、ろくに掘り下げられることもなく小物という結論で退場。……すごく不憫です。
一瞬、空気(エア)るさんとかいう言葉が浮かんでしまうほどにね……。
ただ、彼はこの話ではあまり大きく扱うべきではないんですよね。役割的には舞台装置の一種なので。
周囲からの圧力にどんどんゆがんでいった少年と、衣食関連は最悪だが家族の親愛に恵まれた少年の対立がテーマなら、もっと彼を掘り下げるべきなんでしょうけど。
彼のことは、私が私の中で愛するに留めておきます。

でもちょっとかわいそうなので今後に触れておくと、別に追放されるわけではないので、数年後、「ロナレート! お前の施政は穴だらけだな。この案には致命的な欠陥があるぞ。やはりお前が選ばれたのは間違いだったのだ」「あ、本当だな。早速修正しておこう。ありがとうアルーク」的な利用のされ方をする気配が濃厚です。
やっぱり不憫じゃないか。

エアルさんは母親にも愛されていたわけではありません。彼女にとって、彼は欲を満たす駒のようなものでした。
何をやってもお前は奴らに勝てという言葉しかもらえず、承認欲求がぜんぜん満たされてなくて、だからこそ、父親にお前を考えているよ。と秘密の一部を教えられ暴走してしまったのでした。
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